基地の町で保守系町長が勝利!金武町長選
2010-04-06 06:50
昨年の衆院選で沖縄の自民党候補は全て落選した。
民主党の勢いは向かう所敵なしの勢いがあった。
そのあおり受けて自民党所属の県選出国会議員は島尻あい子参議院議員ただ一人になってしまった。
ところが、新内閣成立以降の迷走振りに呆れたのか、革新王国沖縄でも民主党ブームに陰りが見え始めた。
年が明けてから、沖縄の保守系候補者は、全国の注目を浴びた名護市長選でこそ僅差で惜敗したものの、連勝の道を歩み始める。
続く南城市長選、2月の石垣市長選と、立て続けに民主党系候補を撃破して、保守系首長の数を増やし続けている。
そして今回の金武町長選挙でも民主党を筆頭にする革新共闘が支援する候補が敗退し、又しても保守系候補が勝利した。
2010年04月04日 沖縄タイムス ⇒儀武氏が3選、金武町長選 ※リンク切れ
【金武】任期満了に伴う金武町長選挙は4日投開票され、現職の儀武剛氏(48)=無所属=が、新人で前副町長の池原勝啓氏(60)=無所属、社民、社大、民主推薦、共産支持=に553票差をつけ、3期目の当選を果たした。有権者は8480人。投票率は77・03%だった。
儀武剛氏(ぎぶ・つよし) 1961年生まれ、町金武出身。南九州大学園芸学部卒。86年町役場採用。総務課財政係長などを経て、2002年の町長選で初当選。
当 儀武 剛氏 3517票
池原勝啓氏 2964票
(選管最終 投票率77・03%)
有権者数が僅か8千余という小さな町の選挙の結果など、参院選には何の影響もないという向きもあろう。
だが、金武町といえば思い出して欲しい。
隣接する米軍実弾訓練所の流弾が住宅街の車庫に駐車中の自家用車に被弾したという「事件」で、沖縄二紙が反米軍基地キャンペーンを大々的に張ったことで知られるあの金武町のことである。 確か米軍に対する抗議集会や町議会決議も採択されたはずである。
本来ならタイミング的に「基地撤去」を主張する革新候補が圧勝してもおかしくない地域である。
その金武町の町長選挙で、沖縄伝統の「革新共闘(社民、社大、民主、共産)」が応援する候補が敗退した事実は、沖縄における革新勢力の退潮を示す象徴的ことである。
ちなみに沖縄の選挙で革新系候補いつも応援する社大党とは、社会大衆党の略称で、米軍統治下の沖縄のローカル政党であるが、当時ローカル政党が沖縄返還と同時に本土政党に吸収されたのに対し、唯一ローカル政党のまま残存するユニークな左翼政党である。 政治理念は旧社会党に近く、現在沖縄が社民党の最後の楽園と言われるのは、社大党の支援があるからだと言われている。
偏向新聞が必死で民主系候補を応援する沖縄でも、民主党ブームには民意が厳正な審判を下しているが、裸の王様、いや、「裸の独裁者」小沢氏は、民意(小沢辞任)を伝えた連合を謝罪させ、その豪腕ぶりを示したが、小沢批判の火の手はもはや消しようのないほど広がりつつある。
2010年4月06日 政治ニュース ⇒ 連合:参院選向け「小沢批判」地方で拡大、火消し急ぐ 「辞任要求」に陳謝も ※リンク切れ