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海兵隊と交流!

2010-05-24 07:36

 これは、狼魔人日記の「海兵隊と交流!普天間小学校が」から「金武町流弾事件」に関連した部分を抜粋・改題したものです。

 2009年8月17日付沖縄タイムス記事を読んで頂きたい。

沖縄タイムス

2009年8月17日 沖縄タイムス 

 嘉芸小教員家族
 ハンセン内視察
 校長「米軍HPに誤認」

 【金武】金武町立嘉芸小学校(平良瑞枝校長)の教員とその家族20人が7月、地域研修を目的に米軍キャンプ・ハンセン内を見学していたことが、17日までに分かった。 在沖米海兵隊が、同教員らが見学時に米軍に肯定的な言動をしたとする記述をホームページ(HP)に掲載したことに対して、学校側は「事実に反しており心外だ」と海兵隊に削除を求める方針だ。 平良校長らは7月27日に見学した。 町教育委員会にも事前に報告したという。 海兵隊のHPでは、平良校長が「私の海兵隊員や海軍兵に対するイメージは否定的だったが、今日皆さんが行っていることを垣間見たことで私見が変わった」と発言したと紹介。 また20代の学習指導員が、戦術車両に乗り込んだことを楽しんだと表記している。 学校側はいずれも記事内容を否定している。 流弾事件に抗議して開かれた伊芸区民総決起大会にも参加した平良校長は「平和教育を行うためにも教員が基地内を知ることは重要だ」と説明し、視察の必要性は否定しなかった。

 平良校長は事前に町教育委員会にも報告の上、海兵隊基地を訪問している。

 それに突然の思いつきで訪問したわけではなく、海兵隊員による、同校への英語教育の手伝いなど、これまでの交流の返礼の意味の訪問であることがHPから読み取れる。

 タイムス記者の脅迫まがいの追及を受け、思わぬ展開に慌てて前言を翻す平良校長の動揺が伺える記事である。

 タイムス記者の考えでは、沖縄の教師は全て米軍基地には否定的意見を持つべきであり、異論は一切許されないのだろう。

 平良校長は無理やり米軍に対する「肯定的意見」を変更させられたようだが、そもそも当初から否定的意見の教師なら、子供を連れて基地訪問をするはずもなく、ましてやバーベキューなどをご馳走になるはずもない。

 那覇市役所職員の高里洋介さんが事前に届けを出した上で、小林よしのり講演会を開催したことで、上司に叱責されたことが「全体主義」だと書いたが、今回も同じような話だ。

 HPを読んだ沖縄タイムスが、町教育委員会にねじ込んで、平良校長も教育委員会あたりから叱責を受け、前言を翻さざるを得なかったのだろう。

 沖縄タイムスにとって、沖縄の教師は基地を取り巻いて「出て行けコール」で拳を突き上げる姿であるべきであり、それ以外の異論は絶対に許されないのである。

 沖縄では言論封殺の作家先生が「沖縄言封魔」としてご活躍だが、沖縄タイムスも校長先生の「米軍へ肯定的」な意見を封殺したようである。

 平良校長が「流弾事件に抗議して開かれた伊芸区民総決起大会にも参加した」という理由で、当然米軍には否定的意見を持つべきと言わんばかりの記事だが、「米軍流弾被弾事件」はそれが事実なら、米軍基地への賛否に関わらず、沖縄県民なら抗議すべき事件である。

 平良校長が抗議大会に参加することは伊芸区界隈に住む人なら参加して当然であり、それが今回の友好的な米軍訪問と何ら齟齬はないはずだ。

 そもそも「流弾事件」自体が、米軍の調査によれば、でっち上げの疑いがあり、県警も米軍発表には沈黙したままではないか。

 又沖縄二紙も米軍にでっち上げだといわれて沈黙しているのは米軍の調査が正しかった証左ではないのか。

 あくまで推測だが、平良校長はその辺の事情を敏感に察知して、濡れ衣を着せられた米軍への慰問の意味も含んだ訪問ではなかったのか。

 それにしても「流弾事件」は、米軍にでっち上げといわれて沖縄二紙が沈黙を守るのが何時まで続くのか。

 誤報だったら誤報だと読者に知らせるのが新聞としての最小限の義務ではないのか。