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米兵女子中学生暴行① 沖縄タイムスは当初ナンパと誤認?

2008-02-12 07:20
沖縄タイムス

 沖縄タイムス 2008年02月11日

 [電子号外]
 米兵が中学生暴行 沖縄署が容疑で逮捕
 仲井真知事「人権を蹂躙」  本島中部の女子中学生(14)を乗用車内で暴行したとして、沖縄署は十一日午前、在沖米海兵隊キャンプ・コートニー所属の二等軍曹タイロン・ハドナット容疑者(38)=北中城村島袋=を強姦の容疑で逮捕した。ハドナット容疑者は「抱き付いたり押し倒したりしたが、暴行はしていない」と容疑を否認しているという。仲井真弘多知事は同日午前、「女性の人権を蹂躙する事件で決して許すことはできない」と憤り、東門美津子沖縄市長らも事件を非難した。同日午後、上原昭知事公室長、仲村守和県教育長が在沖米国総領事館に抗議した。

 ⇒ PDF版(263KB、14時45分) ※リンク切れ
 ⇒ PDF版(2面:243KB)(16時40分) ※リンク切れ

 連日の中国の毒ギョーザ報道や岩国市の推進派市長当選に、沖縄タイムスは憂鬱気味だった。

 そんな矢先、衝撃的事件が飛び込んできた。

 だが、沖縄タイムスの朝刊ウェブ記事は「チョト行き過ぎたナンパ」とでも思ったのか記事にはならなかった。

 琉球新報がかろうじてオーバーな見出しで報じたが記事内容はナンパの一種だった。

琉球新報

 琉球新報 2008年02月11日

 2008年02月11日 琉球新報 ⇒ 女子中学生、車で拉致 外国人の男逃走 ※リンク切れ

 沖縄署の調べによると女子生徒は、午後8時半ごろ沖縄市上地のミュージックタウン音市場前で、大型バイクの男に誘われて後部座席に乗り、その後、車に乗り換えたという。女子生徒は友人7、8人と遊びに来て、1人だけ行ったという。

 午後10時50分ごろ、女子生徒は北谷町北谷の安良波公園付近で車から降ろされていたところを警察に保護された。

 朝刊でこの記事を見た連れ合いとの会話。

 「拉致とは大げさな。 これはナンパでしょう?」
 「バイクの後部座席に拉致は出来ないよネ」
 「バイク相乗りは振り落とされないようにドライバーに抱きつくんでしょう?」
 「沖縄の青年がやればナンパで米兵がやると拉致とは大げさだよ」

 ところが一転、午後になると、タイムスも見逃した「ナンパ事件」が思わぬ大事件へ発展。

 特ダネを逃したタイムスはその分を取り返すべく「ネット号外」で色めきたった。
 ⇒ PDF版(263KB、14時45分) ※リンク切れ

 「岩国市の推進派市長当選」で意気消沈だった沖縄市の東門美津子市長もおっとり刀で沖縄署を訪れ、報道陣に対し大演説。

「平成7年の少女暴行事件を思わせる。これからという子供がこういう目に遭うことは絶対に許されない」
「(少女の)年齢を見てショックだった。米軍、関係機関にしっかり抗議していきたい」と怒りで声を震わせた。

 県知事も ⇒ 「強い怒り」と沖縄知事ら 14歳少女暴行事件で(産経ニュース 2008.2.11) ※リンク切れ

 この種の犯罪が起きると左翼勢力はまるで追い風を受けたように嬉々としている(不謹慎ながらそう見える)が、米兵の行為が事実であれば、それは重大な犯罪であり、右や左の立場に関係なく、厳しく糾弾されるべきことは論を待たない。
 だが地元二紙が当初事件の真相を見誤ったように、いつもこの種の問題で気になるのは、この犯人とされる米兵の誘いに安易に乗った14歳の少女の行動だ。

 女子中学生が夜の8時半までバーやクラブの立ち並ぶ繁華街を徘徊していた事実

 安易に米兵の誘いに応じた事実

 友人と一緒だったのに1人だけ米兵ついて行った事実

 そして女子中学生のそのような生活態度を許していた親や学校側、地域社会の責任は何も問われないのだろうか。
 沖縄では未成年の夜間徘徊や集団飲酒が問題になって久しい。

琉球新報

 【社会】“沖縄では未成年の飲酒が流行?” 女子中学生4人、公園で酒飲んで大騒ぎ…那覇

 ★中3少女4人、集団飲酒補導 那覇・公園
 那覇署は22日、那覇市首里の石嶺西児童公園で飲酒したとして、中学3年の少女4人を飲酒補導した。少女らは、公園近くのスーパーで泡盛の1升瓶1本と缶ビール1本を買ったと話しており、同署はこのスーパーを未成年飲酒禁止法違反で調べている。調べでは、4人は21日午後、スーパーで買った酒を公園に持ち込み、同午後10時ごろから22日午前4時50分ごろまで、集団で飲酒していたという。

 連日のことなので記事にもならないようだが、つい最近でも ⇒ 少女5人が集団飲酒 (2008/02/08) ※リンク切れ

 » 日午後10時から、8日午前1時11分にかけて、宜野湾市の公園内で、中学生を含む15~16歳の少女5人を集団飲酒で補導。

 このような状況で今回の事件は起こるべくして起こったと言えなくも無い。

 そしてお定まりの ⇒ 「米軍は引き揚げろ」 少女暴行に沖縄県民激怒 ※リンク切れ

 だが、仮に米軍が引き上げたとしても未成年の生活の乱れを是正しない限りこの種の事件の根絶は困難だろう。

 米兵が引き上げても外国人が全ていなくなるわけではなく、日本人が、沖縄県民も含めて、全て善人であるわけでも無い。
 勿論沖縄駐留の米兵が全て「凶悪」ではない。

 それにしても沖縄マスコミは沖縄戦時の米兵が全て「人道的」で現在の米兵が全て「凶悪」のような論調に自己矛盾は感じないのだろうか。

 ★ 参考 ⇒ 米軍関係犯罪63件/07年県警まとめ 沖縄タイムス【2008年2月4日】 ※リンク切れ

沖縄タイムス

 沖縄タイムス 2008年02月04日 夕刊 5面

 米軍関係犯罪63件/07年県警まとめ

復帰後2番目に少なく
 二〇〇七年に摘発された在沖米軍人、軍属らによる刑法犯は六十三件、四十六人だったことが、四日までに県警捜査一課のまとめで分かった。前年より六件(10・5%)の増加、十七人(27%)の減少で、摘発人数は本土復帰以降、二番目に少なかった一九九七年と九八年に並んだ。最少は米兵暴行事件(九五年)が起きた翌年の九六年で三十三人。
〇七年の内訳は軍人が三十人、軍属が一人、家族が十五人で、このうち未成年は二十人だった。

凶悪犯は六件六人で、前年より三件一人増。主な犯罪では、三月に北谷町で米陸軍軍属の息子=当時(19)=が自宅マンションから空気銃を発砲した殺人未遂事件のほか、十月に米軍嘉手納基地内に住む米軍人の息子=当時(21)=による強姦致傷事件などがあった。

 この記事を見ると強姦等の凶悪犯は米兵というより米軍人家族の息子や未成年の犯罪が多いのが目立つ。

 昨年は「集団自決」と「教科書」で地元二紙は大いに盛り上がったが、年が明けて、この問題も尻つぼみ。
 更に岩国の「推進派市長」の当選で来るべき衆院選挙で、左翼勢力としては逆風に追い打ちかと思った時期。
 降って沸いたような「米兵女子中学生暴行事件」。

 特に沖縄タイムスは当初「ナンパ」と誤認し、見過ごした事件が大事件に発展。
 沖縄タイムス記者が嬉々として?躍り上がった様子が目に浮かぶようだ。
 だが、いくらはしゃぎすぎとはいえ、ナンパとも間違えるような「暴行事件」に号外を出すとは前代未聞だろう。

 ⇒ PDF版(263KB、14時45分) 沖縄タイムス 2008年02月11日 ※リンク切れ

 これこそ寡聞にして聞いたことが無い。

 知事の発言で気になるのは、この事件にたいして「人権蹂躙」はおかしいでしょう。
 同じ犯罪を沖縄人が犯しても「人権蹂躪」と言うだろうか。